「あんたねぇ、1つぐらい断りなさいよ。
流石バカね」


うっ…。

確かにそれはそうなんだけど…。


「期間限定とか言われて、ましてやメロンパンもどれも凄く美味しそうだったからつい…」

「まぁ確かに。あんたのメロンパンを見る目は、輝かしくキラキラしてたもんね」


メロンパンは私の大好物で期間限定とか言われると、余計に食べたくなっちゃう。


「さ、お弁当も買えた事だし教室戻るわよ」


いつの間に!?

多分私がメロンパン貰ってる時なんだろうけど…。

自分のシューマイ弁当とカフェオレを買っていた美希。

私は腕の中でいっぱいに貰った、メロンパンとメロンジュースを持つ。

私達は教室に戻り、ご飯を食べる。



「そういえば、あのポンコツいつも女子達に声かけられても無視よね」


シューマイを口に頬張りながらポンコツと呼ぶ美希の視線の先には、廊下側の一番後ろの席の…。

確か名前は…宮本 蒼空くんだったっけ。


「モテる割りには冷たいのね。しかも晴空と同じ名前だなんて…最悪」


モテる割りに冷たいのは。
貴女も同じ事が言えるんですけどね、美希さん…。

なんて本人に言えないから心の中で呟いた。