そっか…

これは私が蒼空くんに対しての好きがあったから

ドキドキしたり苦しくなったりするんだ。


「で、でも…長谷川さんも

蒼空くんの事好きって…」


いくら私が蒼空くんの事を好きでもあの長谷川さん

相手じゃ勝ちめが無い。


「それは大丈夫よ。

宮本なら長谷川を好きになったりしないから」


足と腕を組みながら妙にどこか自信のある

言い方の美希。


「な、なんで?」


「それはね…本人に聞いて」


「え」


まさかの、本人…蒼空くんに聞けと言う。

またもや無茶な話をする美希。


「あ、晴空が宮本の事好きって知ってるの。

バカ明もだから」


え、え、?

ま、待って…

話についていけないんですけど!?


「体育祭の時のあんたの宮本への反応とか

見て分かったらしいわよ」


蒼空くんへの反応…?

え、嘘…まさか…

あ、あれだけで!?

私ってそんなに分かりやすいのかな…?

美希と明くんはたまに電話をするって

この前美希に聞いたけど

いつの間にそんな話までしてたのか全然分からない。

でも美希に話して良かった。

やっと自分の気持ちに気付かされたから。