俺の彼女に手出すんじゃねぇよ

私が蒼空くん達の方を向いた瞬間蒼空くんも

私の方を見て目が合った。

恥ずかしくなって私はすぐに目線を窓の方へと戻した。


「そういえば、最近長谷川って宮本に

よく絡むようになったよね」


「う、うん…そ、そうだね」


美希は壁に背を向けて足を組みながらそう言った。


「晴〜空ちゃん」


「明くん、どうしたの？」


さっきまで蒼空くん達のとこに居たはずが

いつの間にかここに居た明くん。


「なんとなく来てみた！」


「何それ、用も無いなら自分の教室に戻れば？」


「まぁ、そんな堅いこと言わないの美希ちゃん」


「やっぱあんたとバカ犬に美希ちゃん

言われるのなんか腹立つわ」


「えー、じゃあ美希」


「なんで呼び捨てになるの

そこは普通苗字でしょ」


「だって神奈崎ってなげーもん」


「長いも短いも関係ないわ！」


2人の会話を聞いて面白くて頬の筋肉が緩んだ。


「あ、やっと笑った」


「えっ？」


私の笑った顔を見て言う明くん。

「昨日の文化祭終わりから元気無いし

可愛い笑顔も無かったから」


え、、明くんにまで分かるぐらい

私そんなに元気無かった？

でも昨日は頑張って笑ってたつもりなんだけど…。