体育祭翌日の時は…


「おはよ、チビ」


「お、おはよう!蒼空くん」


「「え」」


私達の呼び方に驚きを隠せない美希と明くん。


「何見てんだよ気持ち悪い」


「いや、だって……ね、バカ明」


「お、おぅ…

普段自分から挨拶をする事もない蒼空が…」


「晴空が…

宮本くんって呼んでた宮本を…」


「「おはよ(蒼空くん)って」」


改めてそう言われると

ちょっと…恥ずかしいし

そんなジロジロ見られると余計に恥ずかしい…


「悪いかよ…」


「あ、あはは、、」


二人にはそんなに驚くような事だったのかな…?

まぁ、そんな事はいいの。

漢字は1文字違うけど

同じ"そら"で同じ"空"。

少しだけど、少しずつだけど

蒼空くんとの距離が近づいた気がする。



ある日のお昼休み。


「1つ頂戴」


「う、うん!」


私は今日もメロンパンを断れずに

期間限定のメロンパンを貰ってしまった。

そんな私の腕の中沢山のメロンパンと

メロンジュースを1つずつ取って行く蒼空くん。


「あ、あの…宮本、蒼空くん」


皆でご飯を食べている時

多分隣のクラスの子が顔を赤面にしながら

蒼空くんに話しかけて来た。