「へぇ〜、あんなポンコツでも

助ける時は助けるのねー、ムカつく」


「はぁ?なんで私があんなやつに

連絡先教えないと行けないわけ?」


「本人から言いに来ればいいでしょバカ野郎」


なんて電話でも毒舌っぷりが発揮される美希。

結局その日は連絡先を教えない

と言う形で電話が終わった。

明くんには


<本人が自分で聞けって

だから私からは勝手に教えられない!

ごめんね!>


と申し訳無い気持ちも含め送ると

1分もかからないうちに返信が来た。

…速っ!


<分かった!ありがとね蒼空ちゃん!>


いきなり私の下の名前を呼び始める。

明くん…行動が早いな。

そんなこんなで私は宮本くんにお礼の連絡を

しようと何度もスマホの画面を付けたけど

緊張のあまり出来なくて寝てしまった。


「ううん、緊張で出来なかった…」


「やっぱりね」


そんな中体育祭の競技が着々と決められていく。

私は台風の目という棒を待って

コーンを回る競技になった。

美希と宮本くんは障害物競走になり

美希は宮本くんと同じ競技だったから

変更しようとしたけどもう丁度よく

他の競技が埋まってたため結局は一緒になった。

岡西くんはクラス別と学年別対抗リレーの2種目に出る。

岡西は学年で1位、2位を争う程の俊足。