え…?

何も言ってないのになんで??

私の考えがなんで読めるのか分からないけど…。


……ん?

えっと……これは…


「あれ、聞いてない?」


頭が困惑する私をよそに話を進めていく明くん。


「昨日蒼空がコンビニに飯買いに行ったんだけど

帰ってきたらなんかいつもと違ったから

問いただしてみたら木村ちゃんの事

ナンパから助けたって自分から言ってたよ」


え…?

えぇぇぇぇ〜!!


「いや、でも、宮本くんは俺じゃないって…」


「あー、それは照れ隠しだと思うよ。

俺も蒼空が助けたって聞いて驚いたけど

あいつ女の子助けたのこれが初めてなんだよ。

だから自分で人助けしたのがおかしくて

つい隠したんだと思うよ」


別に、嘘つかなくても良かったのに…


「まぁあいつの性格はひねくれてるからな

そこは許してやって!」


明くんは私に手を合わせてお願いをしてきた。

別に怒るとかそんなの無いからいいんだけど…。

今から会って確かめられるかな?


「今から蒼空に会いに行ってもとっくに

家に帰ってると思うからお礼なら

明日言ってみたら?」


さっきまで図書室に居たのに?

どうやって…

思ったけど、さっきからなんで明くんは

私が口にも出していない疑問の答えが

出てくるの??


「西校舎に裏門があったの知ってる?」


私の疑問がスルーされるように

突然私の知らない事を聞く明くん。

まぁそれが普通なんだけどね…。


「裏門…?」