「あ、私彼氏待ってるんで…」


と微笑みながら言うも男達には通じない。


「大丈夫、友達に会ってたって言えばさ!な!」


「行こ行こ!」


え、えぇぇぇぇ〜!!

男達は私の腕を掴むなり

強引に連れていく。

蒼空くん!助けて!


「は、離して!」


私の言葉なんて聞く耳持たず

どんどん前に進んでいく。


「おい」


「なんだよてめぇ」


「蒼空くん!」


そこには男達の腕を掴んで相当はお怒りで睨む蒼空くん。


「俺の彼女に手出すんじゃねえよ」


初めて蒼空くんにナンパから助けてくれた時よりも怖い表情の蒼空くん。


「本当に彼氏居たのかよ…チッ」


さっき居るって言ったじゃん!

もぅ…

私も蒼空くんと同様、男達を睨む。


「つまんねーの、行くぞ」


男達は蒼空くんのおかげで去って行った。


「蒼空くん…」


「本当にあの時もそうだけど、危なっかしいんだよお前は」


「ご、ごめんなさぃ…」


「怪我は?何もされてないか?」


男達に掴まれてた腕を触りながら優しく声をかける蒼空くん。