「流石可愛い俺の彼女」


なんてさらっと言う明くんの言葉に美希は


「もういい、二度とチョコなんかあげない!」


と言って自分の席に着く。

そんな美希に


「ごめんごめん」


と笑いながら謝る明くん。

席に戻っていく美希の顔を私は見逃さなかった。

明くんの言葉で頬が赤く染まっている事に…。


2人の姿を見て幸せそうでなによりだなぁと思った。




私と蒼空くんは放課後デートで街中に居た。

初めての冬デート以来に来た。


「わり、俺ちょっとトイレ行ってくるから

待ってて」


「うん!分かった」


蒼空くんが近くのお店の中へと入っていき

私は蒼空くんが来るまでお店の外で待っていた。


「なぁ、あそこの姉ちゃん可愛くね?」


「うわっ、やべーな」


「これは声かけるしかないっしょ」


携帯をいじってる私の前に来たチャラ男3人組。

どう見ても今からナンパしますと言う雰囲気。


「姉ちゃんどこ高?可愛いね」


「俺ら暇しててさー、今から遊ばね?」


はい、出ましたナンパ。

もうナンパとかいいからどこへ行って!

私は蒼空くんが居るの!!

と心の中で言っても意味無いんだけど。