「それにしてもあんた達偶然にも奇跡と言っても

おかしく無いわよ??」


それは確かにそう。

だって名前も漢字1文字違うだけでほとんど一緒だし

しかも誕生日まで一緒だなんて…これこそ奇跡よ。

まさにこれが、運命って言うのかなと

私だけではなく蒼空くんも同じ事を思っていた。


「フッ……運命か…」


鼻でフッと苦笑いをして

信じられないような顔の蒼空くん。


「ていうか…

晴空と明はどっちか1人で一変に話してくれない?

どの道私と宮本同じクラスなんだから」


「「あ」」


「バカだな」


そんな事も考えてる事すら忘れていた。

私達の頭の中はもう私と蒼空くんの誕生日が同じ

だという事しか頭になかった。


「まぁ、一緒に祝えるな!」


明くんの言葉に私と蒼空くんが顔を合わせ

目が合い、微笑む。


「晴空〜!」


土曜に美希とショッピングモールで

待ち合わせをしていた。


「ごめんね!付き合わせちゃって」


「いいのよ〜

どの道私も晴空の誕プレも買いたかったし」


「ありがとう!!」


「中身を知っても渡すのは誕生日の時だからね?」


「うん!」