「アホかお前は!やっぱバカだな。

こんなの撮らなくていいからバカ」


またバカって2回も……


「わ、分かったから手をどけて!」


「今はダメ」


「えぇー!」


この状態が5分程続いてやっと

蒼空くんの手が離れた。


「もぅ…」


「そうやって拗ねても

俺を誘ってるようにしか見えねぇから。

なんなら、ここでキスするか?」


なんてさっきの照れた顔と違って意地悪な笑みを浮かべて

私の顎に触れ

腰に手を回してきた蒼空くん。


「こ、ここここでするわけないでしょ!!

蒼空くんの方こそバ、バカなんじゃないの!?」


「お前、帰ったら覚えとけよ」


と言って本当に一瞬だけどキスをした蒼空くん。

しないって言ったのに!!

また意地悪な笑みを浮かべて

1人さっさと明くん達の所へと向かった。

私を好き勝手にして

勝手に1人で行くなぁぁぁぁ〜!!!

私も後を追い掛けるように美希達の元へと向かう。


「やっぱ海と言えばビーチバレーだろ!

やろうぜ!」


「私パス」


「私も…」


「わ、私も遠慮しときます」


「えーー、女子全員かよ〜

まぁいいか男同士なら容赦無しだ!」


岡西くんはそう言って男子達だけでバレーをしに行く。