俺の彼女に手出すんじゃねぇよ

「明くん!お弁当作ってみたの


もし良かったら食べてみて!」


「おっ!美味そうだね〜

じゃ、遠慮なく貰っちゃお!」


貰うこいつもバカと言えばバカだな。


「蒼空くん、お弁「要らない」」


はぁ…

女はめんどくせぇ。


そして、いつも明るく笑ってるけど

やる事はちゃんとやって人より一歩後ろに立って

気を遣うチビは

今ナンパされている。

しかも強引に腕引っ張られているし。

普通の俺なら無視してさっさと家に帰るけど

身体が勝手に動いて

ナンパされてるチビの元へ向かっていた。


「おい」


俺はナンパ野郎とチビの間に割って入った。


「何すんだよてめぇ」


「お前らこそ何してんだよ

嫌がってんだろ」


「俺らは今からこの子と遊びに行こうとしてんの

見て分かんねぇの?」


「悪いな、こいつ俺の彼女なんだわ」


「へ!?」


変な顔でマヌケな声を出して驚くチビと目が合った。


「チビのくせにナンパなんかされてんじゃねーよ

バカかお前は」


そう言った俺の言葉に対して

チビは少し頬を膨らませて目を逸らす。


「俺の彼女に手出すんじゃねぇよ」


俺は男達にその言葉を残してチビと

その場から離れた。