「まさか、あんたが晴空を海に誘うなんて

スケベもいいとこだわ」


美希が蒼空くんに呆れたように言った。


「スケベじゃねぇし、なんでお前も居るんだよ」


ごめんね、私も心のどこかで

蒼空くんのスケベに否定したとこを

疑ってしまったよ…。


だって…

蒼空くん2人っきりになったら何するか分からないもん。


「はぁ?別にいいじゃん、私の勝手なんだから」


「おい明、なんでこの山猿を連れてきた。

山に送り返せ」


「勝手に送り返すな!!

てか、猿じゃないし!」


「「はぁ…」」

相変わらずの2人の言い争いに

私と明くんはまたため息をついた。


「早く水着に着替えて遊ぼーぜ!」


「そうね。晴空、鹿本さん

行こ!このポンコツと話してたらキリがない!」


「あぁ?」


それは、あなた達2人が負けず嫌いだからよ…。

私達は皆水着を持って更衣室へと向かう。


「ね、やっぱりパーカー持ってない?」


「そんなん持ってるわけないでしょ?

てか、晴空は大丈夫!スタイル抜群なんだから」


いや、スタイル抜群の人に言われても

納得出来ないんだけど。

白のスカート付きのビキニに

黒のチェック柄が入った水着姿の私。