「全て蒼空くんから話を聞いた時思ったんです。

瑞希さんの分まで蒼空くんと幸せになって

瑞希さんが変えてくれた蒼空くんの笑顔を

これからも守り続けるよう尽くすって」


私のその言葉を聞いた瞬間

楓ちゃんのお母さんと楓ちゃんが涙を流して

楓ちゃんのお母さんが私に近づいて手を握った。


「ありがとう…晴空さん。

蒼空くんは本当に幸せね。

瑞希もこう思ってもらえてきっと喜んでるわ」


と嬉しそうに言う楓ちゃんのお母さん。


「私からも、ありがとうございます。

お姉ちゃんもこれで蒼空さんの事心配する事

無いと思います」


2人に感謝される私は楓ちゃんのお母さんの手を

笑顔で握り返した。


「では、私達はここで失礼するわね。

蒼空くん、明くん、晴空さん。またね」


「はい!」


「はい、また」


「ありがとうございました」


楓ちゃん達は挨拶をして帰った。


私は美希から預かった花を私と蒼空くん達が

持っていた花束と一緒に置いた。


「瑞希、俺今すげー幸せだよ。

これも、瑞希のおかげだな。

瑞希を守れなかった分

晴空を全力で守っていくから

もしピンチな時は少しだけ力を貸してくれ」


瑞希さんに微笑みかける蒼空くん。