俺の彼女に手出すんじゃねぇよ

それから俺は2年になって教室で同じクラスの

美希とかいう猿とつるんでるチビをなぜか目で追っていた。

ただ、"そら"と言う同じ名前なだけなのに

多分俺が目で追ったりするのは

瑞希(みずき)に似ていたから。

授業中は眠そうにしながらもノートをちゃんと取ったり

天気がいい時は外を眺めて微笑んだり

昼休みになると購買の前で男に囲まれてる猿とチビ。

猿は男から弁当を渡されても断っているが

チビは渡されるメロンパンを

キラキラと目を輝かせながら断れずに沢山貰っている。

あいつやっぱバカだな。


「うわー、やっぱ人気者だね〜

神奈崎ちゃんと木村ちゃん」


隣で2人の様子を見て関心を持つ明。


「あいつらそんなにモテる要素あるのか?」


そんな事を明に聞いたら

明は何言ってるんだこいつみたいな顔で俺を見てきた。


「は?当たり前にあるだろ!

神奈崎ちゃんは色気もあるし綺麗だし

毒舌だけどサバサバしてて好評なんだぜ。

木村ちゃんは身長低いけど

それがまた可愛いくて男ウケ抜群。

目も大きくて肌とか触ったらモチモチしてそうな

マシュマロ肌って感じで2人共人気なんだよ」


しっかりと丁寧に話してるけど

明も中々女には好かれる。