俺の彼女に手出すんじゃねぇよ

「誰が暴力チビよ。昨日言ったでしょ?

私は田端 瑞希だって!」


今叩いて来たじゃねぇかよ。

しかも拳で殴るとかこいつ男かよ。


「うるさ」


「あ、田端ちゃん!

俺蒼空の兄の明って言うからよろしくね!」


早速暴力チビに話しかける明。


「よろしくね!

噂通り全く声が一緒ね…流石双子」


「でしょー?

瑞希ちゃん蒼空の相手するの大変でしょ」


俺の事を指さして言う明。


「指すなよ、指折るぞ」


「そ?まぁ今みたいに口悪い所はムカつくけど

楽しいから大変とは思わないかな!」


「流石人気者の言う事は違うね〜」


2人が楽しそうに話す間に居る俺は

聞きたくもねぇ話を近距離でされて

ムカつく程うるさいけど本に集中した。


そうやって月日が流れ

挨拶も普通の会話もするようになった。

それに知らないうちに俺は田端の事を目で追っていた。

あいつが他の男と話してたり告られてるの見てると

どこかムシャクシャしてムカつく。

明だと余計にムカつく。

でも俺に話しかけに来た時は顔や態度では

普通に接するも俺の中では少し嬉しかった。