俺の彼女に手出すんじゃねぇよ

「あいつが無理矢理させたんだよ。

しかも変な提案までしやがって」


「あー、蒼空が女子に対しての偏見を変えたら

友達になるってやつだろ?」


笑いながら言う明。


「なんでお前その事」


「昨日の放課後の出来事を知らない奴は

多分この学年だけでもいないと思うよ。

俺も見てたし」


チッ…こいつにも見られてたのかよ。


「でもやっぱり、田端ちゃんって可愛いよな〜」


はぁ?何言ってるんだよこいつは


「あいつのどこが」


「まぁ女子に興味無いお前にとってはそうだろうな。

でも田端ちゃんって学年問わずの人気者なんだよ。

明るくて笑顔が可愛くて小柄で身長は低いけど、

あのマシュマロみたいな白い肌!

触ったらモチモチしてそう

って言う所が男子からは人気あるし

男女誰にでも隔てなく接してたり

昨日のお前に対する態度みたいに

物事をハッキリと言うサバサバしたそーいう所が

女子にも人気高いんだよ」


ご丁寧に長い事あいつについて語る明。


「ただの暴力チビじゃねぇかよ」


なんて言ってたら誰かに頭を叩かれた。

俺を叩くヤツとか1人しかいねーし。