俺の彼女に手出すんじゃねぇよ

「ねぇ！君、宮本蒼空くんって言うんでしょ？」


そいつは肩ぐらいまでの髪に

色白で背が小さいやつだった。

はぁ…女って避けても冷たくしても

すぐ俺に話しかけにくるのはなんでだ？

すげぇだるいし面倒臭い。


「聞いてんのー？」


女の質問にも俺は無視をしていた。

ﾊﾟﾝｯ

っ…！！

いきなり女が俺にビンタをしてきた。


「何すんだよてめぇ！」


俺は痛さのあまり女に怒鳴った。


「あんたが人の話聞かないからでしょ？？

女が苦手だとか知らないけどね

まず人としてコミュニケーションを取るのは

常識でしょ？頭良いのにそんな事も知らないの？」


女に初めて殴られて

初めて怒鳴られた。

初めての事過ぎて驚いて何も言えずにいた。


「別にあんたに媚び売ろうとか

そんなんじゃないけどね

私は友達になりたくて話しかけてんの！」


自分の思いのままに話す女。

俺は女の言葉を鼻で笑った。


「友達？お前と俺が？

ふざけた事言ってんじゃねーよ」


女の友達とかただ面倒臭いだけだし

なんで俺がそんな事しないと行けねーんだよ。


「じゃあ私があんたの女の子に対しての気持ちが

少しでも変わったら友達になってくれる？」


また変な事を言う女。