美咲ちゃんが不思議そうにしてたから美希が答えた。


「今鹿本さんと一緒に料理をしてる隣の晴空も

今の彼氏とで出会う頃にナンパされてる所を助けられたのよ」


って美希が言うと美咲ちゃんは私の方を見て

元から大きい目を見開いて驚く。


「あのバカ犬が助けたとか人類いつか滅びるかもね」


さらっと真顔で言う美希。

そこまで言わなくても…。

私と美咲ちゃんは苦笑いをした。


「それで?続き」


美希の一言でまた話し始める美咲ちゃん。


「あ、それで、助けてくれたお礼に

何かさせて下さいって言ったら

その時海斗先輩が丁度お腹を空かせてたみたいで

それで私の家に招き入れて料理をご馳走したんです。

そしたら海斗先輩からのアピールもあって

2ヶ月ぐらい経った時に告白をされて

そこから付き合うようになりました」


「なるほどね、バカ犬の胃袋を掴んだわけね」


と納得をする美希。

岡西くんって2ヶ月もアピールしてたんだ。

…凄い。

私がその立場だったらアピールする所か

声すらもかけれないよ。


「あのバカのどこが好きなの?」


美咲ちゃんに根掘り葉掘り聞いていく美希。

私も興味津々で料理をしながら聞いていた。