【晴空 side】

結局、今日は水島くんとはあの後

普通に接したけど内心平常心を保つのに必死だった。

蒼空くんにもメガネの事を聞き出せずに

モヤモヤも残ったままで放課後になってまった。


「高校生になって桜が見られるのも今年で最後なのね」


校門の近くに植えられていた桜の木を見て言う美希。


美希の言葉で

はっ!

としたかのような顔をする岡西くん


「なぁなぁ!次の休みの時にさ皆で

花見でもしよーぜ!冬休みのパーティーの時は

補習で行けなかったからさ〜」


花見…

そういえば何年もしてないかも。


「もちろん晴空ちゃんの手作り弁当!!」


「お前それ目当てなら俺が蛇の肉でも食わせてやるよ」


これまた怖い事を言う蒼空くん。


「じょ、冗談に決まってるだろ!」


「海斗先輩〜!」


岡西くんの名前を呼ぶ可愛らしい声の主は美咲ちゃんだった。


「お!美咲…ってあれ、生徒会は?」


生徒会に入ってる美咲ちゃんは今日の放課後は

生徒会の集まりだったらしく

岡西くんは美咲ちゃんが生徒会の集まりの時は

私達と帰る。


「今日はいつもより早めに終わったんです!」


「そっかそっか!」

美咲ちゃんも加わって途中まで一緒に帰る7人。