「じゃ、俺はそう言う事を言いに来ただけだから。

木村、こいつと何かあったらいつでも待ってるよ」


笑顔で言う水島はそう言い残して

屋上から去っていった。


「はぁ…」


俺は水島への嫉妬と晴空を1人にしてしまったと言う

後悔でため息をついてしまった。


「蒼空…くん?」


そんな俺に心配するような顔で伺う晴空。

そんな晴空を見てるとつい抱き締めたくなった。


「どこかでこうなる事は薄々感じてはいたが

やっぱり俺の居ない隙に来やがったか」


去年水島と晴空が席が隣同士になってから

水島が晴空の対応の仕方で晴空に気があるんだと

勘づいていた。

まさかこの時に来るとはな…

まぁ予想はしていた事だが。


「え?」


俺の独り言に反応する晴空。


「いいや、こっちの話」


晴空の顔を見てたらさっきまでの

怒りが消え去っていく。

これから水島にはもっと警戒をしていくべきだな。


晴空は俺が守る。