「まぁ、お前の事だから俺の口からは言えないって

言ったけど多分晴空ちゃんにはいつか話さないと

行けない事だと思う」


それは俺も考えていた。

晴空と付き合ってからいつかは話さねぇとって

思ってたけどその時が来たか。


「あまり、長引かせるなよ」


「分かってる」


明と話を終えた後1人で屋上に居る

晴空の元へと急ぎ足で行く。

屋上に着き、ドアノブに触れようとした瞬間

俺の耳には入れたくもねぇ声がしてドアを押し開く。

案の定晴空の隣には水島が居た。


「おい、何してんだてめぇ」


俺の掛け声で驚く晴空と

バツが悪そうな顔をする水島。

いつもの明るい水島とは変わって真剣な顔。


「案外来るの早かったな」


俺が呼び出しをされてる隙に晴空に近づいたのか。


「晴空に何した」


睨みながら水島に問いただす。


「別に、これからお前が木村の事泣かせるような

事したら奪うって言っただけ」


水島の一言で晴空と水島を見て分かった。

こいつ、俺と晴空が付き合ってるのを

知ってるのにも関わらず

わざわざ告ったのか。



喧嘩売りに来たようなもんだな、これは。