俺の彼女に手出すんじゃねぇよ

「はぁ…」


「蒼空…くん?」


深いため息をした蒼空くんに心配で顔を覗きながら

声をかけると蒼空くんに抱きしめられた。


「どこかでこうなる事は薄々感じてはいたが

やっぱり俺の居ない隙に来やがったか」


「え?」


独り言のように話す蒼空くんに何が何なのか

分からないでいる私に蒼空くんは


「いいや、こっちの話」


と言って抱き締めていた身体を離した。


私を見つめる蒼空くんは微笑みかけまた抱き寄せた。