明くんの言葉でずっとモヤモヤしたままお昼休み。


私は今蒼空くんと屋上でご飯を食べてる。

購買に行くと必ずメロンパンを断れずに貰うから

蒼空くんと付き合い初めの頃から

屋上で一緒に食べてる。

蒼空くんが私の手作り弁当を食べたい

と言い出してから朝起きると必ず

私と蒼空くんの分のお弁当を作ってる。

でも、今の私はお弁当の事より

蒼空くんのメガネの事で頭がいっぱい。


「はぁ…」


明くんは何か知ってるみたいだけど…

でも一瞬だけ顔に出たあの暗い表情。


「……ら?」


明るい明くんがあんな顔するのは初めて見た。


「…晴空?」


いつからメガネをかけてるんだろ…

元の蒼空くんに戻ったってどう言う事なんだろ…。


「晴空!」


「あ、は、はい!」


蒼空くんが珍しく大きな声で私の名前を呼んだ。


「さっきから呼んでるんだけど

バカでも考え事とかあんの?」


本当一言余計よね…蒼空くん。

蒼空くんのメガネ無しの姿を見ると

明くんの言葉が脳裏に浮かぶ。


「そ、蒼空くん…「宮本ー、先生が呼んでるぞ」


私が蒼空くんに聞こうとした瞬間

誰かが蒼空くんを呼びに来た。