「クラスは分かれたけど何かあったらすぐ言え。

いつでもお前の傍に居るから」


私の頭に手を添えて隣で言う蒼空くん。


「蒼空くん……ありがとう!大好き!」


蒼空くんの優しさのあまりつい大きな声で

言ってしまった私。

それに周りの皆や4人の目線が集まる。

それに対して蒼空くんは


「バ、バカかお前!場所を考えろバカじゃねぇの」


バカを2回言ったけど

顔を赤くしていた蒼空くん。


「もぅ〜、晴空はいつこんな大胆な事

言えるようになったの〜?」


「見せつけてくれるね〜晴空ちゃん」


ニヤニヤしながら言う美希と明くん。

あまりの自分の行動に恥ずかしくなって

顔が赤くなる。



「ねぇ、見て!

蒼空くんがまた更にカッコよくなってるわよ!」


「キャー!眼鏡を掛けた姿もカッコよかったけど

今の姿でもオラオラ感もあっていいわね〜!」


新しいクラスになって隣の教室から

聞こえてる女子の


"蒼空くんカッコイイ"と言う言葉。


嫌でも聞こえてくる。

蒼空くんはあの冬休みの時から眼鏡をしなくなって

ピアスもそのまま付けるようになった。

それからと言うものの

私が居るのに相変わらず女子達は

蒼空くんに話し掛けたりと騒いでいる。