外も少し薄暗くなってきた頃。

蒼空くんに家まで送ってもらった。


「送ってくれて、ありがとう!」


「おう、またな」


そう言って蒼空くんは自分の家へと背中を向けた。


あっ……

忘れてた。


「蒼空くん!!」


「ん?……っ!!

お前っ……こんなとこで…」


私の行動に動揺する蒼空くん。


「だって、今日は蒼空くんに

沢山意地悪されたから、お返し!」


と言って私がしたのは、お返しのキス。

外でするのは恥ずかしかったけど

今回だけだから!


「ふーん

そんな事出来るならいつでも外で出来るよな?」


「っ!!!」


私のお返しに蒼空くんは私の腰に手を回し

自分の方へと引き寄せ

顎に手を触れてまたキスをしようとする。


「ちょ、ちょっと!!

…さ、さっきのは…1回きりだって決めてたから…

出来たもん…」


キス寸前で蒼空くんの胸を手で押す。


「なーんだ、まぁ貴重なの貰ったし

今回はよしとするか」


そう言って蒼空くんは私を抱き締める。


「晴空……好き」


っ…

本当ずるい。

その言葉だけで私は本当に幸せになれる。


「私も…大好き!」



今日はプレゼントも貰えて

蒼空くんの嫉妬しちゃった所も見れて

最高の記念日になった1日となった。