もしかして、蒼空くん…
嫉妬…?
「ダメだな俺。
今の状態で可愛いお前を見るのも
触れていいのも俺だけがいいなんて思ってたら
これから先が不安なんだけど」
蒼空くんの独占欲…
蒼空くんからの思いがけない言葉に
驚きもあったけど嬉しかった。
「晴空…」
っ…!!
私を蒼空くんの方へと向かせて
甘ったるい声で言う蒼空くん。
あの勉強会の時のように
また心臓の鼓動が速くなる。
「そ、蒼空く…っ!」
名前を呼び終わる前に
蒼空くんの唇が私のと重なった。
「んっ…っ…はぁ…」
あの時のような1回だけの軽いキスじゃないくて
もっと深い大人のキス。
蒼空くんに合わせようとするも
息を吸おうとしたら
すぐに角度を変えたりして苦しい。
「んはっ!」
やっと唇が離れたと思ったら
不敵の笑みを浮かべる蒼空くん。
「苦しかったか?」
なんて言う蒼空くんは全く苦しそうじゃない。
「べ、別に…苦しくなんか
…ないもん…」
そう言った瞬間また唇が重なった。
「やべ、理性保ってられねぇかも…」
冗談に聞こえないからまた顔が赤くなる。


