俺の彼女に手出すんじゃねぇよ

蒼空くん達の家に来たのは2回目だけど

蒼空くんの部屋に入るのは初めて。

ちょっと緊張気味に部屋に入ると

そこには黒と青と白の3色で

埋めつくされたシンプルな部屋。

学校でもよく本を読んでいる蒼空くん。

本棚にはぎっしり敷き詰められた沢山の本。


「ここなら誰にも邪魔されず

二人っきりで過ごせるだろ」


なんて言う蒼空くん。

私が蒼空くんに話しかけに来る女の人達に

少し嫉妬したから?

だからここに来てくれたの?

そう思うと、蒼空くんの優しさでまた嬉しくなった。


「ほら、座って」


コートを脱いで黒の絨毯の上に敷かれた座布団に座る。


「違う、こっち座って」


違うと言う蒼空くんがポンポンしてる場所は

蒼空くんがあぐらをしてる上!?


「い、いや、私絶対重い!」


なんて首を横に振る。


「いいから」


私の腕を掴んで強引に座らせた蒼空くんは

私を座らせた後、後ろから抱き締めてきた。


「最近、お前が可愛過ぎて度々

理性ぶっ飛ぶ時あるしそんなお前の姿を

他の奴らに見られてるとなるとなんか腹立った」


後ろで抱き締めながらそういう蒼空くん。


「お前は気付いてねぇと思うけど

今日街中歩いてる時他の男からジロジロ

見られてたの知ってる?」



え、、嘘…。