俺の彼女に手出すんじゃねぇよ



図星をつかれてもそっぽを向く私。


「ふーん、じゃあちょっと付いて来て」


そう言って私の手を握り締めたまま

どこかへと歩いていく蒼空くん。


「ど、どこ行くの?」


「晴空も知ってる場所」


私も知ってる場所??

全然分からなくて頭の中"?"だらけの私。

蒼空くんに付いて行って15分ぐらい電車に乗って

行く場所はなんだか見覚えのある道が見えた。

ここって…蒼空くん達の家の通り道だ。

なんて思ってたら蒼空くん達の家に近い駅で降りた。

え、まさか…

蒼空くん達の家に向かって…る?

ふと蒼空くんの顔を見ると私と目が合って

微笑むだけの蒼空くん。


「はい、到着」


到着って…

そのまさかの蒼空くん達の家だった。


「知ってる場所って蒼空くん達の家?」


「うん、嫌ならいいけど?」


「嫌ってわけじゃ…」


嫌じゃないの分かってるくせに聞いてくる

蒼空くんはドアを開け家の中に入る。

2階に上がり客室かと思いきや


「今日はこっち」

と言って向かったのは蒼空くんの部屋だった。