「ご、ごめんね!
つい忘れてて…」
「俺が席を外してたし呼び止めてれば良かったけど
職員室行く前に俺を探せよバカチビ」
探すも何も
忘れていたものは…ね。
「忘れてたでは理由にならねぇからな」
うっ…
図星をつかれ
何も言えなかった。
てか、
「バカチビって…」
「それじゃ」
えぇ…
勝手に説教して勝手に去って行くとか
もしかして自己中!?
宮本くんって毒舌で噂通りの冷酷男子ね。
なんて思いながら足を進めようとしたその時。
…
……ん?
待って…
あの声どこかで聞い事が…
「バカ」
「チビ」
「それじゃ」
宮本くんが言っていた言葉と
ナンパから助けたてくれた男が言っていた
言葉が重なった。
うっそ…
宮本くんってまさか…。
私の足はすぐに宮本くんを探しに動き出していた。
ハァハァ…
どこにいるの宮本くん。
昨日の事を確認したくて私は
宮本くんの姿を走りながら校舎内を探す。
図書室の前を除くと人影があった。
あっ…見つけた。
図書室の扉を開けると彼と目があった。
「何、今更探しに来たの?チビ」
一言余計な部分が入ってるけど
今はそれを突っ込んでいる時では無い。


