俺の彼女に手出すんじゃねぇよ

「28日空いてる?」


28日は…確か何も無かったはず。


「うん、何も無いと思うけど…なんで?」


「2人でどこか出掛けようか」


それは……いわゆる…

デ、デート!?


「うん!行く!」


「じゃ、10時に家に迎え行くから」


蒼空くんと付き合い始めて、初めてのデート。

そういえば28日って、1ヶ月記念日だっけ。

1ヶ月なんて遅く感じた時もあれば

今じゃ早く感じるなぁ…。

早く28日にならないか1人でウキウキしながら

冬休みの課題を少しずつ終わらせたりデートをする前日には初めて蒼空くんと電話した。

電話の途中途中では明くんとミーちゃんの

声がたまに入ったりして


『明、お前チビの声が聞こえねーだろが!

接着剤口に付けてさっさと寝ろ』


『は!俺が美希ちゃんと電話してた時なんか

お前もろに殺すぞとか言ってたくせに!?』


『うるせ』


電話の向こう側で言い合いをする2人の会話にクスクスと笑っていたらミーちゃんがすぐ側に来た。


「ニャ〜」


「ミーちゃん、どうしたの?

いつもの甘えたちゃんになった?フフッ」


『クソ猫め……

お前が人間だったらボコしてたわ』


蒼空くんの毒舌もその度に出てて

相変わらず物騒な言葉使ってたけど…

そこは聞いてなかった事にしておいた。