水島くんとの間、約30cmといういつの間にか

こんなに近距離になっていた事に

私は全く気付いていなかった。


「ﾁｯ…」


水島くんが舌打ちしたように聞こえたのは

気の所為…？

まぁ、いいか。

ﾋﾟｰﾝﾎﾟｰﾝ


「部活お疲れ様！」


なんと言うグッとタイミング！！

部活終わりの美希と明くんがやって来た。


「ミーちゃ〜〜ん！！」


ドアを開けた瞬間ミーちゃんにすぐ会いに行く美希。


「ミ、ミーちゃん？誰そいつ？」


美希が知らない名前を叫んだから

明くんは驚きを隠せない。


「人じゃなくて、私の家で飼ってる猫の名前が

ミーちゃんって言うの！」


「あ、猫か」


やっと皆揃った事だし料理も上手に出来て

机の上に並べていく。

机に並べた後皆で記念写真を撮る事になった。


「水島とバカ明もうちょっと右！

それから宮本と晴空入らないから

もうちょっとくっついて！」

美希の指示通りに動く水島くんと明くん。


く、くっつくって…

これでも結構違いのにこれ以上くっついたら

抱き着くレベルだよ…！！

なんて思っていたら蒼空くんが私の手を握り

私を蒼空くんの方へと寄せた。