え、2人共な、何で固まってるの…?


「み、水島くん…?そ、蒼空くーん…?」


呼び掛けても反応しない2人…。

え、私何かしたかな?

なんか、怖いんだけど?

その数秒後やっと2人は何事も無かったかのように

靴を脱いでリビングへと向かう。

え、さっきの何だったの?

…私の見間違え?


「宮本…今のはやべーよな」


「あぁ、あれはダメだ…って、お前見てんじゃねーよ」


「いやそう言われてもあの状況は見てしまうだろ」


2人がひそひそと何かを話してるのを知らずに

私は料理の下ごしらえの準備に取り掛かった。


「うわっ、美味そ!これ全部今日食べるやつ?」


「ニャ〜」


下ごしらえが終わってようやく

オーブンで焼いたりしてたら匂いに釣られたのか

水島くんとミーちゃんがキッチンに来た。


「うん!そうだよ!

…ミーちゃんはさっきご飯食べたでしょ?」


「ニャ〜!」


「もぅ…食いしん坊なんだから」


ミーちゃんには器に入りきれなかった

お肉を食べやすい大きさに切って食べさせた。

この様子を見ていた蒼空くんと水島くんは

((猫になりたい))

と思っていた時だった。


「おい、水島。それ以上近寄ったら殺すぞ」