もうそろそろ来る頃だと思うけど…。

私はパーティーに向けて料理の下ごしらえをして

皆を待つ。


「ニャ〜」


「あら、ミーちゃん。お腹空いちゃった?」


私の家で飼っている

アメリカンショートヘアーのミーちゃん。

私が産まれた時にお祝いとして

ミーちゃんもここの家に来た。

今では大切な可愛い家族。


ピーンポーン

ミーちゃんにご飯をあげていると

インターホンの音が鳴り響いた。

画面を見ると水島くんと

水島くんの後ろに居る蒼空くんだった。

ドアを開け、2人を出迎える。


「ニャ〜オ」


ミーちゃんも出迎えてくれたのかと思ったけど

反応的に多分この人達は誰?

っていう感じ。


「え、何、木村って猫居たの?」


「あ、うん!ミーちゃんって言うの!」


「飼い主に似てバカそうな顔だな」


「蒼空くん……」


猫にも容赦ない毒舌の蒼空くん。

まぁそんな事より、


「ミーちゃん!ミーちゃんを抱っこしてる人が

水島くんでその隣の大きい人が

蒼空くんって言うんだよ!」


「ニャ〜」


ミーちゃんに蒼空くん達を紹介してると、蒼空くんと水島くんが無言で私を見る。