「ね、晴空。ここ分からないんだけど」


「あ、ここはね…」


「お前って見た目からしたら頭良さそうで

チビは悪そうなのに真逆って

やっぱ人間は見た目で判断するものじゃねぇな」


蒼空くん…

それ何気私にも結構棘刺さるんですけど…。


蒼空くんの挑発するようなこの一言で

また2人が言い争いになった。


「はぁ?何自分は頭良いからって

調子こいてんじゃないわよ!」


「てめーこそこんな問題も分かんねぇとか

やっぱ猿だな」


「キィー!あんたに言われるのが1番腹立つんだけど!」


「おうおう、猿が騒いでやがる」


「このスケベ野郎!」


と言って美希は蒼空くんの筋を蹴る。


「っ!!…蹴るなよ猿女!」


美希が脚を蹴って痛がる蒼空くん。


「「「「はぁ…」」」」


美咲ちゃんは不思議そうにしてるけど

それ以外の私達はこの2人が言い争いを

止められない事を知ってるから

2人の争いの声を聞きながら勉強をした。



この2人の言い争いが終わったのはその1時間半以上の事だった。