俺の彼女に手出すんじゃねぇよ


そういえば、今日昼休みで

私と美希の話題にもなっていた宮本くんは

今日私と同じ日直だった事を思い出した。


「もぅ、日直ノートは2人で渡しに来るって

言われてるでしょう?」


少しはっしーに初めて怒られるんじゃないかって

思ってたら少し気が縮まっていた。


「ご、ごめんなさぃ…」


「木村さんならしっかりと日直の

仕事してくれるからいいけどね。

次からは気をつけてね?」


「は、はぃ…」


怒られる覚悟したけど怒られずに済んで少しホッとした。

この学校にはなぜか日直ノートを担任の先生に渡す時は

2人で渡しに来るよう指定されている。

たかが日直ノート渡すだけで

2人も要らないって美希も言って行ったけど…

それは私も同感。

宮本くんの事すっかり忘れていたなー。


宮本くん先に帰っちゃったかな?

そんな事もつかの間。


「おい」


ビクッ

どこかで聞き覚えのある声に反応して少し身体が震えた。

声がした方に方向転換すると、そこには宮本くんが居た。


「み、宮本くんど、どうした…の?」


質問しても答えはただ1つだけだと

予想はついてるけど…


「どうしたの?じゃねぇだろ。

日直ノート」


やはり…そうですよねー。