俺の彼女に手出すんじゃねぇよ

そういえば、お母さん達とかは仕事なのかな?

当たりをキョロキョロしてると

何かを察した蒼空くん。


「親なら今仕事で居ない」


はい、思ってる事すんなりと答えてくれました。

て、てことは…

本当に今…

この家では私と蒼空くんの2人だけ!?

そんな事考えてたらまた緊張してきちゃって

蒼空くんに案内された場所は

2階にある3つある部屋のうちの真ん中の部屋だった。

中に入ると、ここはお城なの?と思ってしまう程

ひ、広い…。

多分、アパートで一人暮らしすると考えたら

それでも広いぐらいの大きさ。

言葉ではあまり言い表せないけど本当

広いとしか言えない。


「ここって…何の部屋なの?」


ふかふかの絨毯に大きな丸い机と座布団が

人数分用意された部屋。


「あー、ここは俺らの客が来た時にいつでも

遊べるようにって父さん達が言ってた」


そ、そんな部屋まであるなんて…

私の家には8畳ぐらいの和室が

一応客室になってるぐらいだよ。


「一応、階段登ってすぐのとこにある部屋が

明の部屋でこの部屋を挟んだ反対側の

奥の部屋が俺の部屋だから」


……?

いきなり明くんと蒼空くんの部屋を紹介された。

なんでそんな事を私に…?

いきなりの事でキョトンとする私

クスッと笑みを浮かべる蒼空くん。