俺の彼女に手出すんじゃねぇよ

「明日、水島くん達が来る前に蒼空くんが

予習しときたいから先に来てって言われたんだけど

…美希も来る?」


「何言ってんのよ、宮本はあんたと二人っきりに

なりたいから誘ってるんでしょ?

だったら私は邪魔者になるから水島達と

合流して行くわ」


「邪魔者って…別にいいのに…」


「もー、私達は少しゆっくりめに行くから

イチャイチャでもしときなさい」


美希の変な気遣いに顔が赤くなる。


「し、しないよ!!」


美希は私をからかってゲラゲラと笑う。


し、しないよ……

きっと…。



翌日の午前8時。

私は今蒼空くん達の家の玄関の前に居ます。

美希達が来るのは10時。

蒼空くんに8時に来てと言われて来たけど…

昨日の夜の美希の"二人っきり"の言葉が

頭から離れなくて緊張しちゃって

インターホンを押せずに約10分が経過。

もぅ…

美希が余計な事言うから余計に

緊張しちゃってるじゃない。

だ、大丈夫よ晴空。

予習するだけだもん…。

そうよ、そのために早く来てるんだから!

よし!


ピーンポーン