俺の彼女に手出すんじゃねぇよ

美希は中学校からしてる弓道部に所属している。

運動部みたいに遅くまで練習なんて事は無いけど

あの霧島先生の事だから補習ともなれば冬休みの課題に

補習の課題まで追加される事もあるんだとか

今年の夏休みに霧島先生の補習を受けた

岡西くんと水島くんが言ってた。


「まぁ、霧島先生厳しいもんね」


「絶対!霧島だけは絶対許さない」


なんて言って、ご飯を沢山口の中に入れる美希。

ピロリロリン~ ピロリロリン~

ご飯を食べながら美希が愚痴を吐いてる時に

机の上に置いてあった携帯の画面が光った。

そこに表示された人物は

蒼空くんからのメッセージだった。


<明日、水島達が来る前にどうせあいつら

俺らに色々と聞いてくると思うから

先に予習しときたいんだけど、ダメか?>


実は、蒼空くんとのメッセージのやり取りは

今日が初めて。

何度もメッセージを送ろうとしたけどどんな内容を

送ればいいのか分からなくてずっと手を付けてなかった。


<分かった!美希には私から言っておくね!>


という事だけを打って返信した。


「バカな奴らに教えるとか

俺が余計バカになりそうだわ」


とか言っていたのに予習だなんて

教える気満々じゃん。

こんな事蒼空くんに言ったら

何言われるか分からないから

いつもの如く、心の中に閉まった。