「あ、あはは……。何でだろうね……」


「ちょっと!!!山田先輩!聞いてますーーー!?!?」



田中さんに体をガクガクと揺さぶられながら、僕は青空に浮かぶひとすじの飛行機雲を無気力で見上げた。



……拝啓お母さん(?)。


僕も今年で17歳になりますが、


恋愛ってものを理解するには、まだまだ時間がかかりそうです。




「山田先輩ってばーーー!!!」



この二人には悪いけど、正直。



“もう、勝手にやっててくれ……”



そう思う、僕なのであった───。




「あー、恋がしたい……」












付き合ってないんだよ……ね?環くん。
【END】