「…先輩、髪おろしてると、すごい大人っぽく見える。」 そう言って私の髪を撫でる佐伯くん。 「…っ、さ、佐伯くん…。」 …ドキドキしすぎて、おかしくなりそう。 「他の奴らに見せたくないくらい、綺麗だよ。」 「…っ。」 …佐伯くんの仕草が、言葉が、私を溶かしていく。 お願いだから、これ以上ドキドキさせないで…っ。 「先輩…。」 佐伯くんは私を呼ぶと、唇を少しずつ近づけてきた。