清川先生は、私に何か言う隙も与えず唇を奪う。


私は静かにそれを甘受した。


清川先生の匂いが、ツンと鼻を突き抜ける。


言葉にできないその匂いは、なぜだかとても安心した。


しばらくしてふわりと唇が離れる。


私の少しおびえた視線と清川先生の余裕を醸し出す視線が交わった。


「舞…今度は口開けてみろ…」


清川先生は私に有無を言わせず再び口づけを寄越した。


繋がった唇の奥で舌が触れ合って、じわっ、と熱が広がる。