問題集を並べ終えると、私はいつも通り清川先生に捕らえられた。


私をぐいっと引き寄せ、逃げられないように腰に腕を回すのだ。


ーーそう、私は清川先生の“特別”であれる権利を持っている。


そして、誰も知らない清川先生を知っている。


そういう、普通じゃない女子生徒だ。