私も清川先生のことは好きだ。


でも…私はそんな女子達のうちの一人なんかではない。


それだけは、確実に自信を持って言える事実だった。


私を視線で捉えた清川先生が、優しげに微笑む。


「…小森、お疲れさま。一人で持てた?」


「はい、全然大丈夫でした」


私は手に持った問題集を棚に並べた。


運ぶものが多い時は清川先生も手伝ってくれたりするけど、今日は余裕で一人で持てる量だったから一人で持ってきたのだ。