「じゃあね〜!ファイトだよん♪」


「頑張れよ。何かあったら連絡しろ」


舞と蓮が声をかけてくれた。



はぁ…


それにしても先生遅いなぁ…



─ガラガラッ


髪をかきあげながら先生が入ってきた。


「遅くなって悪い。ちょっと教頭に呼び止められてな」


「お疲れ様です!」


「桜井どこから分からないの?」



どこからって言われても…



「えっと… 全部…?」


「おまえなぁ… よくこの高校受かったな…」


うぅ… 先生までそんなこと言わないで…


「じゃあ始めるぞ」


そして、私と先生の二人きりの補習が始まった。