ふと思いついた、告白のこと。


その瞬間、心臓が音を立ててなり始める。
顔まで熱くなってくるのがわかる。


いまさっきまで寒かったはずなのに、今はなんだか暑いくらいだ。




「ねぇ、坂本君。変なことを言ってもいいかな?」


彼は答える。


「うん。」


彼にこの聞き方をして、いやだと言われたことがない。ちゃんと考えているのか、坂本君よ。……君は優しすぎる。


「多分ね、聞かなきゃよかったって後悔するから、ごめんね、先に謝っとく。」



「え、なに?」


珍しく不思議そうな顔をする。



告白したってOKされるとは思わない。何だか彼には他に好きな人がいるような気がするから。いなかったとしても、仕事で忙しいとか、恋愛はいいや、とかいってどうしたって私の告白は受けてもらえない気がする。


これからも関わるし、断られて気まずくなるかもしれないけど、後悔したくないの。


こんなに好きになったの初めてなんだ。








「その……私、坂本君のことが、……好きです。」