「どうして寝坊しそうになったの?」 「ちょっと…昨日の夜は月が綺麗だったでしょ?」 …そうだったっけ? でも私は笑顔を見せる。 「ええ。とても綺麗だったわ」 「だからちょっと寝付けなかったんだ」 かわいらしい理由に思わず吹き出してしまいそうになる。 …やっぱり私、尚が好き。 今は言うことも出来ないけど、いつか、きっと……