ずっと、夢見てた

あったかい家庭ってヤツを

ウチがこんな風になってしまったのは、いつからだろう


あぁ、そうだ

お兄ちゃんが、いなくなってからだ



お兄ちゃんがいなくなったのはいつだろう



私はそこまで考えて、目を閉じる。


それほど小さい頃の出来事ではないのに、何故か曖昧な記憶。

それはまるで記憶が都合よく消去されているようで。

だからもう考えない。


私には、関係ない。



関係ないんだ。