気づけば もう夕方になっていた。


「そろそろ帰るか…」

『そうだね』

「えー!もぅ帰っちゃうのぉ?」


名残惜しそうに眞琴君は言った。


『ママ迎えに来ちゃうし、晩ご飯も食べないとだし、ね?』


「………はぁい」


残念そうにしながらも素直に言う事を聞く眞琴君は本当に いい子だ。


「また連れて来てやるよ!」


克弥先輩がそう言うと万遍の笑みで


「うん♪」

と大きく頷いた。


『買い物して帰ろ?眞琴君は、晩ご飯何食べたい?ママの分も作ってみんなで食べよ?』


「わぁーい☆ 僕ねぇハンバーグ♪」


『ふふ♪了解!』



こうして動物公園を後にした私達は、途中スーパーに寄ってハンバーグに必要な食材を買いマンションへと戻って来た。



「僕も手伝う!」

『ホント?助かっちゃう!じゃあ お肉コネコネしてくれる?』


「うん!わかった!」


こうして眞琴君とご飯を作ってしばらくするとインターフォンがなった。