「紗希マジうるせぇ…1回黙れ!」



『あの…先輩? どちら様?』


私は先輩に聞いたのに



「私、水瀬紗希〔みなせさき〕んで、こっちが息子の眞琴〔まこと〕」

その言葉と同時に紗希さんの足元から ひょこっと男の子が顔を出した。



めっちゃ可愛い♥ 紗希さんが美人だから子供が可愛いのは当たり前なんだろうけど とにかく超絶可愛い☆



『初めまして!眞琴君♪ 何歳かな?』



「ご…」


手のひらを前に出してパーの形のまま見せて来た。


その仕草も可愛い!



『ねぇ克弥先輩!眞琴君 可愛い過ぎるんですけど♪』



「そっか? まぁ俺の甥っ子だしな」



『えっ?甥っ子?』



「あぁ…紗希は俺の上の姉貴!」


美形家族って訳ね…納得…



『で? 紗希何しにこんな早くに来たんだよ!』


「そーだった! 今日1日眞琴の事預かって欲しいの☆」


「………はぁ?」


「ダンナは仕事だし実家も誰も居ないって言うから!あっ!私もう行かないと!じゃあ後よろしくね☆19時までには迎えに来れると思うから!」



紗希さんは言いたい事だけ言って嵐のように部屋から出て行った…