『もう一度俺にチャンスをくれないか』

その一言が私の頭をループしつづける

なんで今なのかな…

『好き』って言われるのがこんなに辛いことなんて

確かに私は振られたんだ

『ごめん』っていわれたんだ

なんども思い出してしまうその一言が私を苦しめていた時もあったけど…

忘れたはずでしょ?

もう、好きじゃないはずでしょ?

あーもうっ!全然理解できない!!

和真も、私自身のことも




「ただいまー」

「おかえり瑠璃…ってなんちゅー顔してんだよ」

さすが親友

家に帰ってきた瞬間に変化を察するなんて

「あっちゃったんだよね…」

「誰に?」

「あの…あれに」

「まさか…和真にあったっていうの?」

「はい…そうです…」

「ふーん( ˙-˙ )
でもそれだけじゃなさそうだね」

「さすが風花!察しがいいぜっ!」

「ふざけないでささっと言わんかい!」

「実は…」

告白されたことを話ていくとどうじに

風花の顔が鬼になっていく…

まじこわい

「あいつ…まじゆるさねぇ」

「まあ…おちついてよっ!
なんかノリだったかもだし!」

「……私ちょっと買い物いってくるから
留守番よろしく頼んだ…分かった?瑠璃?」

「お、おう。」

物凄いスピードで家を飛び出して行った

あの二人仲悪いのに…

大丈夫かな?

風花いちょう…元ヤンだし…

まっ大丈夫かっ!

テレビを見ようと思い、ソファーに座ると机の上に複数のアルバムが置いてあった

風花と私の写真がいっぱいならべられていた

『風花…私の事好きすぎでしょ(笑)』

ほんとに笑えてくる

―――ひらっ―――

アルバムの中から1枚写真がおちてきた

多分ちゃんとつづっていなかったのだろう

どんな写真なんだろう

白紙だったりして…(笑)

「これって…」

その写真の中には私と和真の2ショットが写っていた

隣の席だった時に撮られたもの…だはず

距離近すぎじゃない?

こんな近くで話してたっけ…?

めっちゃくちゃカップルみたいじゃんか

写真の中から伝わってくる好きという気持ち

わかりやすすぎる自分に多少呆れたが、ある意味ストレートな表情でいいのかもしれないな…ともおもったりもする

「たのしかったよな…あの時」

なんでこんなに今はつまらないんだろう

私が今、恋をしてないから?

それとも…

考えたら負けだ

いつまでたっても答えなどでないであろう

それなら…

会って答えを見つけたらいいじゃん

中学校のLINEグループから和真を探す

これで見つからなかったらやめよう

やめろってことなんだよ。きっと。

そんなこと考えながら画面を下にスクロールしていく

『和真』

みつかっちゃったよ…

アイコンをタップして追加ボタンの前でたちどまる

これを追加してしまえば…逆戻り

また同じことを繰り返してしまうかもしれない

それでも…

思いきって追加ボタンをおし、答えを見つけるためのメッセージを送信した

「馬鹿だよな私…」

メッセージを送ったくせにスマホを机に伏せた

「ほんとに馬鹿…」